原産原種日向夏

祖父が植えた原種を護りたい

「在来系 日向夏」の昭和45年生の苗木を、その2年後に祖父が植えてから平成27年現在、とうとう樹齢45年になりました。 偶然にも、「日向夏」というブランド名が生まれた年でもあります。
「在来系」とは、起源となる種のことで、私は分かりやすく、「原種」と呼んでいます。
これこそが本当の日向夏の味だと私は強く思っているのですが、原種の栽培を継続している生産者が減少していて、今ではとても希少なものになってきています。 その背景に、日向夏は樹齢25年ほどが生産力のピークとされ、それからはどんどん生産力が 落ちてしまいます。
カンキツ属植物のほぼ全てに感染するCTV(シトラス トリステザ ウイルス)による樹勢の低下も大きな要因です。
そのため、ほとんどの生産者は、日向夏の新品種の苗木に更新をしています。
それでも、どうにかして原種を大切に残していきたいと私が決心した理由は、 なんといっても、味と香りが深く、濃く、とても美味しいからです!!
日向夏の生産者の方が、酒を飲みながら、言っていたことがあります。
「生産力が落ちたから新品種に植え替えたけど、在来系(原種)の方が絶対に美味しい、味が深く濃い。」
特別な花粉やジベレリンというホルモン処理をしていませんので種はありますが、 お召し上りの際に、リンゴのように皮をむいた後、 芯の部分を残すように包丁でそぎ落とせば、ほとんどの種は綺麗に除去できますので 気になりません。
宮崎県原産の日向夏が、宮崎県の特産物と呼ばれるまでに栽培が広まった理由は、 何よりやはり原種が美味しかったからだと私は思っています。
太田原果樹園では、その原種日向夏を、水はけの良い傾斜地栽培により さらに粘土質土壌に43年も根をはり続けることにより、しっかりと味の濃い、 深みのある果実を生産することができています(粘土質土壌で栽培されたみかんはかなり美味しい!)。
食べていただいた皆様に、「味が濃い、甘すぎなくて美味しい、懐かしい味」など、ご好評をいただいています。
少しでも多くの皆様に、その味を知っていただきたく、このホームページを立ち上げた次第です。
是非、一度、ご賞味下さい。

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